2012年11月20日

YAMAHA SY77 音作り2

さて、前回は長々と「時代は音色は買う時代」となっていったわけを説明したわけですが、それはそれとして、購入した音色にもドンピシャの欲しい音があるわけではありません。
 
つまり、プリセットや購入した音色などから、多少のEDITする能力というのも必要になるわけです。

結局、ゼロからの音色作成とまで行かなくとも、ある程度の音色のEDITへの欲がでてくるのです。

SY77では、結局は最大4つのエレメント(基音)が重なってVoice(音色)を構成しているのですから、まずはそれらを組みなおすというのが初歩の初歩といえます。この重ねることを、専門用語でレイヤーと呼びます。「最大4つのエレメントをレイヤーしてVoiceを構成できるんだから、SY77は分厚いサウンドが出せるんだよ!」とかいうと、マニア同士では「こいつできるな!」となりますが、女にはモテないという残念な事態になります。

話を戻しまして、つまりは、Voice(音色)をエレメント(基音)にバラして、また再構成するということです。 

大体にして、コピりたい目的の音色があったとして、シンセ内部のプリセットを全部丁寧に聞いてみると、このVoice(音色)のこのアタック感と、このVoice(音色)のパッド感などを組み合わせたらそれっぽくなるのではないか?と見えてくるものです。

それらの音色(Voice)から目的のエレメント(音)だけを抜き出し、それらを新規の音色(Voice)として重ねてみると、そこそこ似たいい感じになったとします。

けど、まだちともの足りない場合があるとします。

あるいは、もっと、こんな音も足してみたいとかも出てくることでしょう。 

ということで、この欲を原動力にすると、パーカッシブなノイズを足そうとか、音量のバランスを変えようとか、更にもう少し似た音を重ねて厚みを出そうとか、このエレメントは他のエレメントに比べて抜けすぎるので、馴染ませるようにフィルターで削ろうとか、エフェクターでコーラスをかけて分厚く聞かせようとか、それだけでも随分希望の音色に近づくのであります。

ということで、基本中の基本、エレメントのコピー方法です。

EDITを押して、EDIT画面でCOPYボタン。
要約しすぎましたが、非常に簡単です。 

今回は、ELEMENTのコピーが目的ですから、例えばエディットしたい音色を選んで「EDIT」を押してEDIT画面に入ります。

で、変えたいコピー先のエレメント、例えばE1を選択してPitchEGなどに入り「COPY」ボタンを押します。
すると、 コピー元となるソース(Src)とエレメント(Elem)が選べます。これ、ソース=Voiceでエレメントは最大4つで重ねた構成音の元です。
もちろん、AFMのエレメントにAWMは入りませんから、違うタイプを選ぼうとすると「Element type mismatch !」とアラートが出ます。 
欲しいエレメントのタイプが違った場合、modeボタンで組み合わせ自体を変えて、目的のエレメントを持ってくることもできます。

これで、AFM,AWMが最大で4つ重ねられます。
基本中の基本ですが、これだけで幅が広がります。
プリセットではなく、イメージの音色へ自分で近づけられるのは、とても楽しいものですね。
 



kis136 at 20:18│Comments(0)TrackBack(0) 音楽 | シンセ

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